旧中島家住宅離れ『まなびやぺぺ』
きゅうなかしまけじゅうたくはなれ『まなびやぺぺ』
登録番号 | 第212号 |
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所在地 | 名古屋市千種区振甫町2-64 |
URL | manabiya-pepe.com |
年代 | 昭和40年築 |
用途 | 住宅 |
旧中島家離れは閑静な住宅街千種区振甫(しんぽ)町にあります。
変わった町名は、尾張藩徳川義直の時代に中国から帰化し、人情味溢れる評判の食医であった張振甫(ちょうしんぽ)さんの名前が由来です
戦後、長者町において中島商事株式会社という繊維業で財を成した中島家主屋の離れとして昭和40年頃に建てられました。
地元で評判の丹精籠る仕事を数多く手がけられた伊藤大工棟梁の施工です。
木造平屋建て数寄屋造りの玄関に入ると、正面に伺える富士の意匠障子や網代天井に目が留まり、吟味された材料や手間が随所にみられます。
驚くのは、今でも建具に狂いが見られないなど、匠の技量や意気込みが伝わる地元で現存する数少ない一棟です。
現在は数寄屋建築の設えから、和文化の伝承や多目的文化教室・集いの場『まなびやぺぺ』として新たな活用をされています。